メールマガジン「ベトナム株情報」 VOL.31
2009.6.23
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01. ANZ、ベトナム経済は最悪期を抜け出した
02. カテゴリー別 週間☆アクセスナンバーワン!ニュース
(6月15日~6月21日)
セレクト<見る素材>
法規関連
経済一般
03. 噂のうわさ話
SSI(サイゴン証券)の巻
04. サイゴン・街角風景
「月と椰子の木 」
01. ANZ、ベトナム経済は最悪期を抜け出した
ANZ(オーストラリア・ニュージーランド)銀行は、ベトナム政府の景気刺激策が良
好な効果を発揮していると見ている。
・ 景気刺激策 が有効に作用
政府による景気刺激策は有効に作用しており、工業生産高は回復し、建設分野へ
の貸付も増加している。一方で、インフレ率は引き続き減少している。内需も安定
して成長しており、5月の小売売上高成長率は前年同月比18%増となった。工業
生産高成長率も、前年同月比6.8%増、前月比1.5%増となった。
・ 輸出動向
5月の輸出は引き続き減少しており、前年同月比26%減となった。原油輸出も低い
レベルに留まり、金・宝石類の輸出も増加しなかった。過去2ヶ月の貿易赤字は15
億ドルに達している。
・インフレ
インフレ率は引き続き減少しており、5月のCPI(消費者物価指数)の上昇率は前年
同月比で僅か5.6%、前月比では0.44%上昇に留まった。4月の上昇率は前年同
月比9.2%上昇していた。
・FDI(外国直接投資)
FDIは低いレベルで留まっており、5月までの投資登録額は前年同期比76%減と
なった。米国からの投資が全体の半分以上を占めており、分野別ではレストラン、
ホテルへの投資がFDIの3分の2を占めている。
・貸付動向
国家中央銀行は6月も基準金利を7%で据え置くと発表した。また、中銀は金融
機関に対して貸付の質を保証することへの注意を促している。特に、不動産及び
証券投資分野への貸付が急速に増加しているためである。
・GDP経済成長率
経済が回復しているとはいえ、GDP成長率の目標である6.5%を達成することは
難しいと考えられる。ただし、ベトナム経済は最悪の時期を既に抜け出しており、
ANZでは、2009年のベトナムのGDP成長率を4.5%と予測している。
ANZ, Ngoc Diep, Cafef.vn, 18/6/2009, 22:04
02. カテゴリー別 週間☆ アクセスナンバーワン!ニュース
(6月15日~6月21日)
このコーナーでは、前週のベトナム株情( http://www.viet-kabu.com )カテゴリー別アク
セス数No.1の記事を皆様にご紹介いたします。
ほかの読者はいったいどのような記事を読んでいるのか・・・?気になるところですね。
それでは、さっそくまいりましょう~。
・ セレクト<見る素材> ・
不動産・建設分野、2桁成長のチャンス
2008年度には不動産市場が高騰し、鉄鋼やセメントなどの建設資材の価格も
非常に上昇したことで、金融引締め政策が取られ、金利が上昇した。そうして、
GDPに占める建設分野の成長が低下していった。その比率は-0.4%程度に留
まったが、それでも建設業がマイナス成長となったのは、1997年のアジア経済
危機以来のことだった。
一方2009年度に入ると、それまで高かった金利が一段と引き下げられ、政策が
転換され、需要刺激策が展開されるようになった。セメント・鉄鋼価格が大幅に
下落していたこともあり、建設業は著しく回復した。第1四半期の建設分野のGDP
成長率は6.9%であった。工業・サービスの成長率は低下しているものの、その分、
FDI案件を含めた建設分野が積極的に回復しているとベトナムの香港上海銀行
(HSBC)頭取であるTom Tobin氏は見ている。
また、投資計画省はまだ投資されない2009年度の基礎建設投資資金の回収を
延長を決めた。更に首相も、2009年から2020年までのインフラストラクチャーの
強化のために、175兆ドン(約9,459億5,000万円)の資金を投入することを承認した。
世界銀行(WB)では、ベトナムの建設業が今年度2桁成長を遂げると予測している。
年初4ヶ月の不動産融資成長率も、かなり安定したスピードで上昇してきている。
ホーチミン市とハノイ市の銀行の不動産融資は貸付残高全体の14~20%を占め
ていると見られている。
実際、不動産価格は2008年度より20~30%上昇している。
2009年度に実施されるいくつかの不動産案件
・投資主: ソンダ工業団地・都市投資開発[銘柄コード:SJS]
・売上高:9,360億ドン(約50億5,950万円)
・税引前利益:3,730億ドン(約20億1,620万円)
・投資案件:アンカイン都市地区(344ヘクタール)
・投資総額:2兆3,820億ドン(約128億7,570万円)
・進捗状況:実施中・・・・
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・法規関連 ・
インカム・キャピタルゲイン税、2009年末までは免税
[2009/06/20 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news_d/law/090620113731.html
国会は6月19日、7月1日から2009年末まで、インカム・キャピタルゲイン税を免税
とすることを正式に承認した。
同時に国会は全ての対象に対して、2009年1月から6月末までは納税を延期してい
た個人所得税を全般的に免税とすることを承認した。
また、国会は2009年度GDP成長率を5%に下方修正することインフレ上昇率を10%
以内に抑制することに合意した。輸出金額成長率見込みは3%、歳出超過はGDPの
7%までに抑制する方針である。
更に・・・・
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・ 経済一般 ・
ベトナムの消費者は経済を楽観視
[2009/06/17 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news_d/economy/090617014127.html
世界クレジットカード大手のマスターカードグループが発表した「景気動向について
の消費者意識調査」(MasterCard Worldwide Index of Consumer Confidence
(MWICC))によれば、ベトナムの消費者は、2009年下半期も、経済状況については
引き続き楽観視しているようだ。ただし、前年末の調査では88.1(最も楽観的とされる
指数は100)であった指数が、今回の調査では60.9に下落している。
マスターカードでは、60.9というベトナムの指数は、世界的な経済危機の影響を受け
つつ、ベトナムには免疫ができたと見ることができる、とコメントしている。2008年度
よりも総合的な指数が下落しているとはいえ、ベトナムの消費者は固定収入(72.9)、
生活の質(70.2)、景気(67.2)などについては楽観的に考えているといえる。しかし、
2003年の初回調査以降初めて・・・・
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03. 噂のうわさ話
※くれぐれもお取り扱いにご注意ください!!
現地投資家は何を考え、何に基づいて投資をするのか?いろいろと推察しながら、
しかし、あくまでも「噂として」お楽しみください。
※こちらの記事はグローバルリンクアドバイザーズ株式会社が、毎週有料会員向
けに配信しているメールマガジン「ベトナム株通信」の過去記事をご提供いただい
たものから「ベトナム株情報」が独自に選んだ、おもしろい噂を組み合わせて掲載
しています。
SSIは人気の高い銘柄ですから、買いは入るのですが、急伸していましたから、
やはり下げるスピードも速くなっていますね。そう言えば、少し前から警戒を促す
噂も増えていました。
SSIの時価総額が再び9兆ドン(約478億7,200万円)を超えてきた。であるならば、年
間利益は9,000億ドン(約47億8,700万円)程度に達する必要がある。またそうでないな
ら投資を見合わせたほうが良い。SSIに期待している投資家がたくさんいるが、期待の根
拠とは何であろうか。
ビナミルク(VNM) と アジアコマーシャル銀行(ACB) の時価総額はそれぞれ16兆ドン(約
851億円)・28兆ドン(約1,489億3,600万円)程度であるが、年間の利益も、それぞれ1兆
6,000億ドン(約85億1,100万円)・2兆8,000万ドン(約148億9,400万円)程度達成できる
と見込まれている。一方、 ホアファットグループ(HPG) の時価総額は10兆ドン(約531億
9,100万円)だが、年間利益は1兆2,000億ドン(約63億8,300万円)を達成できそうである。
つまり時価総額の1割程度の利益を上げられるかどうかが、一つの目安というわけである。
主要事業を考えてみても、SSIのディーリィング事業は投資家の予想ほどは利益が上
がらないだろう。ポートフォリオにおける債券と現金の割合もまだまだ大きい。ビション
ファンドというSSIの投資ファンドは短期投資を積極的には行わないため、利益もそれ程
大きくならない。ブローカー業務では、シェアは押され気味である。慎重に投資したい。
04. サイゴン・街角風景
毎週、ベトナムのほのぼの写真をお届けいたします。
今週は「月と椰子の木」 です。
先日、ビーチリゾート地、ムイネー(Mui Ne)に行っ
てきた。青空にすっくと伸びる椰子の木の緑が目に
しみるように美しかった。
椰子の木は、ホーチミン市内でも、あちこちで目に
することができるのでけっして珍しいものでもない
のだが、ここムイネー・ビーチで「椰子の木」と「海」
という組合せを見ると自分が南国にいるのだという
事を改めて知らされるようだ。
写真は月と椰子の木。
満月前夜のムイネー・ビーチにて。
(photo by C* M)
ムイネーはホーチミン市から北東へ約250kmに位置
する。バスで5時間程度。
ビーチでマリンスポーツなど楽しめる他、美しい砂丘
やかわいらしい渓流など、観光としての見所もある。
また、この地域は魚醤ヌクマム(Nuoc Mam)の特産
地としても有名である。